ビジネス用語「シュリンク」の意味とは?正しい使い方を例文で解説!

日本の国内需要は、少子化による人口減少により、今後しだいに縮小していくのが予想されます。

また、ITのさらなる進化やIOT化の普及などにより、産業構造が変化し、縮小していく産業がより鮮明になってきます。

「シュリンク」の一般的な意味は『縮小』ですが、今後の日本経済において、「シュリンク」という言葉は重要なキーワードになってくると思われます。

今回は「シュリンク」の意味と、正しい使い方を例文で解説し、また似ている言葉や間違いやすい言葉なども解説します。

今後、ビジネス用語として使われる頻度が高まってきますので、正しく理解し使用してください。

「シュリンク」の意味とは?

「シュリンク」の意味とは?

「シュリンク」(英語:shrink)の一般的な意味は、“物が縮む・小さくなる”“数量・価値などが減少する”になります。

ビジネス用語としての「シュリンク」には、『縮小』と『圧縮』の2つの意味があり、使う業界によってその意味合いが少し違っています。

一般的なビジネス用語としての使い方は、『縮小』という意味になります。

使い方としては、市場が縮小する、需要が縮小する、業界が縮小する、事業を縮小する、などになりますね。

今後、国内市場が縮小していく過程で、「シュリンク」は重要な意味を持つワードになってきます。

例えば現状では、縮小していく市場のことを『シュリンクマーケット』、縮小していく業界のことを『シュリンク業界』などと呼んでいます。

一方、ビジネス用語でも主にIT業界での使い方は『圧縮』という意味で、一般的なビジネス用語と使い方が少し違いますので注意してください。

ここでの『圧縮』の意味は、“物”や“データ”を圧縮するという、以下のような2つの使い方に分かれています。

  • 機能や品質を変えることなく、体積や面積を圧縮する(小型軽量化)
  • データを元通りに復元できるように圧縮する(データ圧縮化)

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2019年5月13日

「シュリンク」の正しい使い方を例文で解説

「シュリンク」の正しい使い方を例文で解説

ここからは、「シュリンク」の正しい使い方を例文付きで解説していきます。

今回は、以下の2つのシチュエーションを想定して、「シュリンク」の使い方を紹介していきます。

  • ①「日本は長年のデフレによって、製造業界の市場が『シュリンク』している」と教えられたとき
  • ②「新製品の『シュリンク』に成功したのは、皆さんが最後まで諦めなかったおかげです!」と褒められたとき

①「縮小」という意味で使われるシュリンク

「縮小」という意味で使われるシュリンク

一般的なビジネス用語としての「シュリンク」の意味は、『縮小』になります。

何が縮小するのかというと、需要がシュリンクし、それによって市場がシュリンクし、ひいては業界全体がシュリンクする、などと言った使い方になりますね。

シチュエーション

友人/男性

日本は長年のデフレによって、製造業界の市場が『シュリンク』している

私/女性

シュリンク?えーと、どういう意味だっけ?

わかりやすい意味に変換

友人/男性

日本は長年のデフレによって、製造業界の市場が『縮小』している

私/女性

そうみたいですね。いつになったら、デフレから抜け出せるのやら・・・。

使い方の解説

上記の例文は、業界の市場が「シュリンク」するという使い方ですが、需要や市場に関係なく「シュリンク」を使う場合もあります。

例えば、不採算事業や将来性のない事業を、企業戦略によって「シュリンク」するなどと言った使い方です。

この場合は、脆弱になった企業体質を、もう一度、強靭な体質に戻すための戦略になります。

また企業によっては、売場を「シュリンク」するとか在庫を「シュリンク」するなど、幅広く使う場合も見られます。

②「圧縮」という意味で使われるシュリンク

「圧縮」という意味で使われるシュリンク

同じビジネス用語でも、主にIT業界で使われる「シュリンク」は『圧縮』の意味になります。

ただし、同じ『圧縮』という言葉でも、“小型軽量化”という意味と“データ圧縮化”という2つの意味がありますので、使い分ける必要がありますね。

シチュエーション

友人/男性

新製品の『シュリンク』に成功したのは、皆さんが最後まで諦めなかったおかげです!

私/女性

シュリンク?この人は何を言っているのだろうか・・・。

わかりやすい意味に変換

友人/男性

新製品の『圧縮』に成功したのは、皆さんが最後まで諦めなかったおかげです!

私/女性

ありがとうございます!でも、面と向かって言われると照れますね。

使い方の解説

『圧縮』という意味の「シュリンク」は、主にIT業界で使われている言葉ですが、“小型軽量化”という意味では、すべての製造業界に共通することですね。

小型軽量化は、日本の製造業界が戦後まもなくから取組み、世界の市場に進出し、現在も永遠のテーマとして取組んでいます。

したがって製造業界においては、「シュリンク」を小型軽量化の意味として使用する企業もあります。

そして現在のIT業界では、製造業界の小型軽量化と、新たに加わったデータ圧縮化の、2つを同時に行なうことが課題となっています。

「シュリンク」と似ている言葉・間違いやすい言葉

英語の「シュリンク(shrink)」の一般的な意味は、『縮む』「減少する』になります。

その意味から派生して、「シュリンク」は幅広い業界で、独特の意味として使われている場合があります。

ここでは、その代表的なものを紹介しますが、ビジネス用語として知っておくべき言葉もありますので、関連する言葉として理解しておいてください。

「シュリンクフレーション」の意味とは?

「シュリンクフレーション」の意味とは?

「シュリンクフレーション(shrinkflation)」は、アメリカの経済学者であるピッパ・マルムグレンによる造語と言われています。

『シュリンク(縮小・減少)』に『フレーション(物価の上昇現象)』を組合せた言葉になりますね。

「シュリンクフレーション」を簡潔に言うと、価格を据置いて内容量をシュリンク(減少)する、実質的な値上げのことです。

主に食品などで行なわれていますが、消費者サイドからは、『隠れ値上げ』や『ステルス値上げ』などと呼ばれています。

「シュリンクフレーション」を行う要因としては、消費税などの増税、原材料費の上昇、物流コストの上昇、人件費の上昇などがあります。

日本では消費税が5%から8%に上がったころから、この手法が顕著に取られるようになりました。

単純に商品原価率の上昇分を価格に上乗せすることもできますが、その手法では買い控え現象が起きたり、競合他社との価格競争に負けてしまいます。

そこで価格は据置き内容量を減らすという、「シュリンクフレーション」の手法が取られるわけです。

この手法は、商品に内容量が明記されていれば消費者への告知義務はなく、ほとんどの消費者はすぐには気づかないのが実情です。

「シュリンクラップ契約」の意味とは?

「シュリンクラップ契約」の意味とは?

一般的に使用許諾書を締結する場合は、文書や署名などを交わすのが通常です。

しかし「シュリンクラップ契約」は、その手法を取らずに使用許諾契約が成立したとみなすものです。

主にビジネス用に市販されている、パッケージソフトなどで取られている契約方法になりますね。

具体的には、商品や使用許諾契約書が一緒にシュリンプ包装されたものを、破いて開封することで、契約に同意したとみなす契約方法のことです。

シュリンプ包装とは、対象物を透明なフィルムで包み、それを熱処理で収縮させて包装する方法で、購入者には中身が見えるようになっています。

契約の合意内容は、外から見える商品や外箱や使用許諾契約書に提示され、その文章に包装を開封すると契約に同意したとみなす記載があります。

一般的な使用許諾契約は、個別に契約書を作成するのが通常ですが、市販のパッケージソフトのほとんどは小売店で販売されます。

小売店が個別の契約形式をとると業務が煩雑になり、それを軽減化するために生み出されたのが、この「シュリンプラップ契約」の手法です。

しかし、この契約形式が法的に有効なものかは、まだ日本では司法の判断が出ていません。

また、インターネットでソフトウェアをダウンロードする場合は、画面上に使用許諾内容を提示し、それに同意するボタンをクリックする形式が多く見られます。

このような形式の契約は、『クリックラップ契約』や『オンクリップ契約』などと呼ばれています。

「シュリンクレザー」の意味とは?

「シュリンクレザー」の意味とは?

「シュリンクレザー」とは、革の表面をシュリンク加工した鞣し(なめし)革のことです。

シュリンク加工とは、生皮特有のシワや傷を目立ちにくくするため、鞣しの工程で特殊な薬品につけ、革の表面を細かく縮める手法です。

鞣しとは、動物の生皮から不要なたんぱく質や脂肪を取り除き、薬品処理して、耐久性・耐熱性・柔軟性をもたせる工程です。

以前のシュリンク加工は、縮み模様の型をプレスして行なわれていました。

しかし現在は、革独特の風合いやソフトな質感に仕上げるため、薬品加工で行なう手法が主流になっています。

「シュリンクレザー」は、主にバッグや財布、靴などの皮革製品の素材として使われています。

「シュリンク包装」の意味とは?

「シュリンク包装」の意味とは?

「シュリンク包装」は、まず対象物を熱収縮性プラスチックフィルムで大まかに包み込みます。

そして加熱装置によって、フィルムを対象物の形状に収縮させ密着させる包装の手法です。

加熱装置に入りきれないものや、形状が複雑なものは、ドライヤー型の熱風機でシュリンクさせる場合もあります。

「シュリンク包装」の利点としては、対象物に密着した包装でかさばらず、透明性があり耐寒性や耐水性に優れているところです。

ある程度の包装強度があるため、対象物が固定され、搬送中でも荷崩れの心配はありません。

また、段ボールや気泡緩衝材などの使用が軽減化されるため、経済的でエコな包装として需要は拡大しています。

日本よりも海外での普及が早く、IKEYAやコストコの店頭商品、Amazonなどの通販サイトの配送商品などでもよく見られます。

「シュリンクフィルム」の意味とは?

「シュリンクフィルム」の意味とは?

「シュリンクフィルム」はシュリンク包装で使用する、熱収縮性プラスチックフィルムのことです。

透明性があり熱を加えると収縮する特性を持っているので、シュリンク包装の資材になっています。

素材は、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどになります。

それぞれの素材ごとに違う特性があり、また形状も様々なものが開発されています。

したがってシュリンク包装では、用途や対象物の性質に合わせて、「シュリンクフィルム」の素材や形状が選ばれています。

シュリンク包装されている物は多岐にわたり、日常の生活でいつも目にする多くの商品が対象になっています。

例を挙げると、食品ではペットボトル・お酒・各種びんとカップ麺など、野菜ではブロッコリーや白菜のパックなどにも使われています。

日用雑貨では、チューブ容器、乾電池に化粧品箱、スポーツ用品ではゴルフクラブや野球のバットやボールなど。

本ではコミック雑誌や単行本などで、DVDやCDケース、ゲームソフトなどもそうですね。

シュリンクの意味と使い方まとめ

まとめ

ビジネス用語としての「シュリンク:shrink(縮小)」の反対語は、「グロース:growth(成長・発展)」になります。

産業には縮小していく産業があれば、成長していく産業もあり、そこに労働人口の需要と供給の歪みが生じてきます。

このような現象を未然に防ぎ、縮小産業から成長産業への労働人口の円滑な移行スキームの構築が、今後の日本経済の1つの課題になりますね。

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2019年5月13日
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