「ロジック/ロジカルシンキング」の意味とは?正しい使い方を例文で解説!

ビジネス現場において、自分の意見を上手く相手に伝えられないことで、損をする場面がよくありますね。

現代のビジネスマンにとっては、自分の意見を論理的かつ簡潔に相手に伝える能力は、最も重要なスキルと言えます。

どんなに優れた意見やアイデアを持っていても、それが評価され実行されないと、成果を出せるチャンスさえもらえません。

優秀なビジネスマンと言われる人は、論理的な思考で相手を説得し協力者として取り込み、確実に成果を収めていきます。

今回はビジネス現場で重要なスキルと言われる、「ロジック/ロジカルシンキング」を解説します。

この「ロジック/ロジカルシンキング」の思考を身につけることで、さらに高品質で効率的な仕事になることを期待します。

「ロジック/ロジカル」の意味とは?

「ロジック/ロジカル」の意味とは?

「ロジック(logic)」とは“論理”という意味ですが、わかりやすく言い換えると“思考の筋道”という言葉になります。

「ロジック」の語源は、古代ギリシャ語の“言語・思想・理性”などの意味をもつ「ロゴス(logos)」という概念からきています。

それが「ロジカル(logical)」」という言葉になると、ロジックの形容詞になり“論理的”になります。

そしてビジネススキルとして要求される“論理的な思考”のことを、「ロジカルシンキング(logical thinking)」と言います。

これらの言葉は会議やミーティングの席で、よく出てくる言葉ですね。

説明を聞く側が理解し納得した場合には、「このロジックはしっかりしている」とか「考え方がロジカルだね」という褒め言葉が返ってきます。

間違って使いやすい言葉に「セオリー(理論)」がありますが、この言葉はビジネス会話の中での用語としては使うのは、あまり適切ではありません。

「ロジカルシンキング」の意味とは?

「ロジカルシンキング」の意味とは?

「ロジカルシンキング」とは物事を“論理的に思考”する手法になります。

ビジネス現場では、物事を論理的に思考し結論を出し、それを文字や言葉で表現し、相手にわかりやすく説明することが重要です。

プレゼン、商談、上司への提案などでは、相手を納得させるための最重要のスキルになります。

「ロジカルシンキング」を行なうことで、関連情報の収集・整理やその分析が効率よく行なえるようになります。

自分の頭の中に整理してインプットすることで、どの角度から質問されても、引出しの中からその答えを即座にアウトプットできます。

「ロジカルシンキング」は漠然とした課題や、解決策が複数ありそうな場合、また間違えられない重要課題などに対しては、結論を導くために大きな効力を発揮します。

逆に既存の情報やデータがないような、創造的な課題や革新的な課題に対しては、期待する結果はそれほどでません。

「ロジックツリー」の意味とは?

「ロジックツリー」の意味とは?

「ロジックツリー」は「ロジカルシンキング」を行なうための、1つの有効な手法になります。

分析手法が、問題要因を木(Tree)状に頂上から根元に広げて、段階的に整理していくことから、「ロジックツリー(Logic Tree)」と言われています。

「ロジックツリー」はその目的に応じて、「WHYツリー(原因追及型)」「HOWツリー(問題解決型)」「WHATツリー(要素分解型)」の3種類に分類されています。

「ロジックツリー」は5段階以上まで掘り下げていくのが基本ですので、時間と労力を要します。

しかし、課題を幅広く深く網羅して分析できるため、課題の全体像が把握しやすく、多面的に解決策を思考することができます。

たとえば、ある業態の店舗出店戦略の場合の「ロジックツリー」は、出店が第1段階になり、第2段階は2つ以上ですので「海外」か「国内」になります。

海外を例にとると、エリアが「アジア・アメリカ・ヨーロッパ」などに分化し、さらにそこから国別・地域別や経済・インフラレベルなどに細分化されていきます。

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2019年5月13日

「ロジック/ロジカルシンキング」の正しい使い方を例文で解説

「ロジック/ロジカルシンキング」の正しい使い方を例文で解説

ここからは、「ロジック/ロジカルシンキング」の正しい使い方を例文付きで解説していきます。

今回は、以下の2つのシチュエーションを想定して、「ロジック/ロジカルシンキング」の使い方を紹介していきます。

  1. 上司に「君の話にはきちんとしたロジックがあるね!」と褒められたとき
  2. 新卒の研修で「ロジカルシンキング講座」に出席したとき

①「思考の筋道」という意味で使われるロジック

「思考の筋道」という意味で使われるロジック

「ロジック」は“論理”という意味で、言い換えると“思考の筋道”であると前述しました。

相手に対して説明を行ない、それを納得させるには、その文章や話しの内容が論理的で筋道が通っていなければなりません。

ビジネス現場で自分の思考を発信するときには、いかなる場合でも、その内面には「ロジック」が意識されているべきです。

シチュエーション

上司/男性

君の話にはきちんとした『ロジック』があるね!聞いていてすごくわかりやすいよ!

新卒/女性

ロジック?褒められているのはわかるけど・・・。

わかりやすい意味に変換

上司/男性

君の話にはきちんとした『思考の筋道』があるね!聞いていてすごくわかりやすいよ!

新卒/女性

ありがとうございます。実は最近、「わかりやすく伝える方法」の本を読んだんです。どうやら、早速効果が表れたみたいですね!

使い方の解説

上記の会話では、2人とも「ロジック」という思考を意識して話していることがわかります。

日常でも「ロジック」を意識した思考の訓練をしておくと、相手との意思伝達が正確に効率よく行なえるようになります。

つまり「ロジック」は、ビジネス現場だけでなく、社会的コミュニケーションを取るためにも、非常に重要な要素であるということです。

ただし「ロジック」という思考は、自分の内面で意識するもので、説明で自ら言葉にだして使うものではなく、説明された相手が結果として感じるものです。

②「論理的思考」という意味で使われるロジカルシンキング

「論理的思考」という意味で使われるロジカルシンキング

今度は、「ロジカル」な思考を行なうための具体的な手法の話になります。

「ロジカルシンキング」とは、“物事を論理的に思考するための手法”であると考えると、理解しやすいと思います。

「ロジカルシンキング」は、日々の思考の方法を訓練することで、誰でも習得できるスキルです。

シチュエーション

講師/男性

優秀なコンサルタントになるためにも、君達全員が『ロジカルシンキング』を身につける必要があります。

新卒/女性

ロジカルシンキング?一体、どういう意味?

わかりやすい意味に変換

講師/男性

優秀なコンサルタントになるためにも、君達全員が『論理的思考』を身につける必要があります。

新卒/女性

そういえば、OB訪問で話した先輩もみんな論理的に話してたな・・・。

使い方の解説

上記の会話では、「ロジカルシンキング」がビジネスマンとして、いかに重要なスキルであるかを表現しています。

極端に言えば、「ロジカルシンキング」ができないビジネスマンは、ビジネス上のコミュニケーション能力が不足していると言ってもいいでしょう。

たとえ内に秘めた能力や発想があっても、それを外に向かって発信する手段を持たないと、それは無いと等しくなります。

ただし「ロジカルシンキング」は、“物事を論理的に思考するための手法”であって、その使い方を間違うと、間違った結論がでることになります。

「ロジック/ロジカルシンキング」と似ている言葉・間違いやすい言葉

「ロジック/ロジカルシンキング」と似ている言葉・間違いやすい言葉

「ロジック/ロジカルシンキング」と似ていて、間違って使われがちなものに「セオリー」という言葉があります

「セオリー(Theory)」という言葉は“理論”という意味ですが、「ロジック」の意味の“論理”という文字をただ単に入れ替えただけではありません。

そこには本質的に違う意味があり、ビジネス用語として使う時には意識的に区別して使うべきです。   ビジネス用語としてどちらを使うか迷う場合は、大抵は「ロジック」という言葉が適しています。

「セオリー」という言葉は、どちらかと言うと学術的な用語として使う場合が多く見られますね。

「セオリー」と「ロジック」の違い

「セオリー」と「ロジック」の違い

「セオリー」と「ロジック」の日本語訳を、もう少し広げて紹介すると、「セオリー」は“理論・学説・仮説”であり、「ロジック」は“論理・道理”になります。

これを一言で表現すると、「セオリー」は正しいことを証明するための思考の結論であり、「ロジック」はその結論に至るまでの思考過程になります

これをもう少しわかりやすく解説してみましょう。

「セオリー」は『正しいことが前提』であり、その結論は『理にかなって完成』していなければなりません。

一方「ロジック」は、『正しいことを導くため』に『思考を筋道立てて進めていく過程』になります。

したがって、ビジネス用語として使い分ける場合は、以下のように解釈して使用すると、わかりやすいと思います。

ビジネス現場では、与えられた目的を達成するために、「ロジック」というツールを使って試行錯誤し、「セオリー」と言う結論に至っていきます。

「ロジカルシンキング」を簡単に行える手法3選

「ロジカルシンキング」を簡単に行える手法3選

ここでは「ロジカルシンキング」を行なうための、具体的な3つの手法を紹介しましょう。

それは①PREP法、②MECE(ミーシー)、③SDS法の3つになります。

それぞれにアプローチの手法が違いますので、必要とされるビジネスシーンに合わせて、使い分けることが必要ですね。

①PREP法

PREP法

「PREP法」は、説明内容を「Point」「Reason」「Example」「Point」の4つの構成に区分して作成する手法です。

名称はその頭文字から成っていますが、その文字の順通りに説明していきます。

その4つの構成の内容は、以下の通りです。

▽PREP法の4つの構成内容

  • Point(まず課題に対する結論を簡潔に述べ印象づける)
  • Reason(そしてその結論に至った理由を説明する)
  • Example(根拠としての事例や具体例でその証明を行なう)
  • Point(そして冒頭の結論を繰り返して、賛同させる)

この手法で作成した内容は、簡潔にまとめた結論を、短時間で受け手に印象づけられる、説得力ある内容になります。

この手法に適したシーンは、主に社内の会議・プレゼン・教育セミナーなどであり、「報告」「提案」「教育」などのテーマに向いています。

②MECE(ミーシー)

MECE(ミーシー)

「MECE(ミーシー)」の手法は、2つの要素を条件としています。

それは「Mutually Exclusive(相互に重複がなく)」と「Collectively Exhaustive(全体に漏れがない)」になります。

名称は4つの英単語の頭文字から成っていて、「ロジカルシンキング」を行なうための基本になる考え方になります。

簡潔に言うと、結論を導く思考の過程で、重複と漏れを無くし、必要な物だけを選択して網羅していくという手法です。

この手法は、物事を整理しながら分析していく「ロジックツリー」の作成のときに、よく使われますね。

多量の情報やデータを集約しながら、物事を整理し分析していきますので、時間はある程度かかりますが、途中で挫折しなければ必ず結論に行きつきます。

③SDS法

SDS法

「SDS法」は、説明内容を「Summary」「Details」「Summary」の3つの構成に区分して作成する手法です。

名称はその頭文字から成っていて、構成の内容は以下の通りです。

▽SDS法の3つの構成内容

  • Summary(全体の概要を簡潔にまとめ、何を話すのか印象づける)
  • Details(それぞれの項目ごとに詳細な説明を行なう)
  • Summary(最後に全体のまとめを行ない、何を伝えたかったのかを明確にする)

なんとなく内容の構成が「PREP法」と似ていて、どちらを使えばいいのか迷ってしまいますね。

その時は、「説明の時間は?」「聞き手は誰?」「強調ポイントは何?」によって使い分ける必要があります。

「PREP法」の場合は、主に社内の会議やプレゼン用の手法で、時間的制約があり、聞き手は基本的に専門知識を持ち、強調したいのは結論です。

一方、「SDS法」の場合は、時間に比較的余裕があるとき、聞き手に専門的知識や予備知識がない場合に使います。

また、結論を強調したいのではなく、話にストーリー性を持たせて、全体的な概要を把握して欲しいときに適しています。

したがって、「SDS法」は、講演、採用セミナー、会社説明会、商品や研究成果の発表、などに向いていると言えるでしょう。

まとめ

まとめ

ビジネスマンには知識や経験も大切ですが、特に入社まもない新人には、その蓄積がありません。

知識は普通に学べば身につきますし、経験も経年とともに自然に身についてきます。

新人ビジネスマンの格差は、約3年の経過で大きく開いてきますが、その要因は何なのでしょうか?

おそらくその要因は、入社早々から「ロジカル」な発想と「ロジカルシンキング」の手法が身についているか!に起因するのだと思います。

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2019年5月13日

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