「看護師に復職したいけど、どう準備すれば良いかわからない…」
とお困りの方のために、提供されている支援や勉強方法、
おすすめな転職サイトなどをご紹介します。
目次
看護師の方が復職する動機・時期

まずは看護師の離職率、復職率、復職の理由などをご紹介します。
看護師の退職理由
まずは、看護師が退職する理由を見ていきましょう。

この表を見ると、転職ではない退職の理由としては、
- 結婚、出産・育児
- 本人、あるいは、家族の健康問題
が多いことが分かります。
看護師の復職率
上のような理由で、看護師の資格を持っているけど、看護師として働いてはいない潜在看護師が71万人もいると言われいます。
看護師に復職する方は年間14万人ほどなので、復職率は約20%程度だと考えられます。
看護師復職の動機、時期
では、どのような動機で復職を考えるのでしょうか?
転職サイトの体験談や掲示板を見ると、
- こどもが大きくなり、子育てが落ち着いて時間的余裕ができた
- 家庭の収入が減少し、稼ぐ必要ができた
- 本人、あるいは、家族の健康問題が改善された
ことをきっかけに復職を考える方が多いようです。
しかし、これらの理由で復職する場合、ブランクが5~10年になっていることも珍しくありません。

何故なら、復職を希望する方が勉強する方法はとても充実しているからです。
次の章では、充実した研修、勉強の方法を紹介していきます。
看護師復職の支援やサポートには何がある?

看護師として復職するには、復職支援セミナーや日本看護協会による看護師支援サイトを上手く使ってはどうでしょうか?
復職支援セミナー(復職支援研修)
復職支援研修は、ブランクのある看護師のために行われいる研修です。
参加条件は、
- 看護師、准看護師、保健師、助産師のいずれかの資格を持っている
- 離職中である
- 主催の都道府県に復職したいと考えている
の3つです。
受講料は無料です。
内容は都道府県によって多少異なりますが、東京では、
- 手厚くしっかり体験コース
- 気軽にさくっと体験コース
- 学校に戻って体験コース
の3つがあり、自分に合った研修を選ぶことができます。
研修の雰囲気を知りたい方には、こちらの漫画がおすすめです。
お近くの復職支援研修を詳しく知りたい方は、
「看護師 復職支援セミナー 都道府県名」で検索すると良いでしょう。
ナースセンターや都道府県ごとの看護師支援サイト
日本看護協会の下の組織「ナースセンター」のサイトや各拠点でも、看護師に向けたセミナーなどを探すことができます。
また、県や日本看護協会運営の特設サイトがある場合もあります。
京都府が運営するつながりネットでは、看護師の再就職や復職をサポートするために、多くの看護師研修や職場見学の情報を発信しています。
大学病院
多くない事例ですが、大学病院が復職支援セミナーを提供していることもあります。
和歌山県立医科大学「看護キャリア開発センター」では、看護師復職のために潜在看護師支援プログラムを実地しています。
「とどけるん」での届出も大事!
離職した際は、看護師等の届出サイトとどけるんで都道府県の「ナースセンター」へ届け出する努力義務があります。
都道府県のナースセンターが、届け出をもとに看護師の状況に合わせた復職支援を行います。
復職のための勉強、セミナー以外では何を使えばいい?
本での勉強やセミナーに足を運ぶ以外に、看護師復職のための勉強方法はあるのでしょうか。
自宅でもできる勉強方法をご紹介します。
日本看護協会の配信研修
日本看護協会では、看護業務に役立つスキルを学べる配信研修を提供しています。
研修内容も様々なので、気になる看護師は配信研修一覧をチェックしてみてくださいね。
勉強用のアプリ

研修だけだと、知識面が不安……。
そんな看護師におすすめなのが、オープンドクターズやMSDマニュアルなどの医療知識を見られるアプリです。
オープンドクターズは患者さん用に作られたアプリなので、患者さんの興味や気持ちを知るのにも役立つでしょう!
就業先の探し方
このように、復職支援セミナーは、ブランクのある方が今の仕事内容を勉強するために最適な場を提供してくれます。
しかし「そもそも、復職希望の看護師を雇ってくれるとこなんてあるの?」と、不安な方も多いと思います。
現在は看護師不足という背景もあり、復職希望OKの求人も少なくありません。
ただ、希望にあった復職先を探すとなると、必ずしも簡単とは言えません。
そこで今回は「看護師向け転職サイト」を使った復職をお勧めします。
おすすめの転職サイト比較3選

看護師の転職を支援する、数多くある転職サイト。
復職活動にも利便性を感じられると思います。
転職サイトを使った方が良いの?
復職先を探す際には、転職サイトがおすすめです。
看護師が復職先を探す方法は、
- ハローワークやナースバンク、求人サイト
- 転職サイト(転職エージェント)
の2つがあります。
この2つの違いは、担当者がつくかどうかです。
ハローワークやナースバンク、求人サイトは担当がつかず、自分で求人を探して応募する必要があります。
相談に乗ってくれる場は設けられていますが、基本的には疑問は自分で調べて解決しなければなりません。
一方で、転職サイトに登録すると、担当者のサポートを受けながら、復職活動をすることができます。
数年ぶりの復職となると何かと疑問や不安があると思いますので、担当者に相談しながら復職活動を進めた方が心強いかと思います。
とはいえ、復職希望の方に優しくない転職サイトに登録しても、思ったようなサポートが受けられない可能性があります。
そこで、以下では、復職希望の方へおすすめの転職サイトを3つ紹介していきます。
看護roo

「看護roo」は、転職、復職に慣れていない看護師におすすめの転職サイトです。
というのも、看護師の働き方に関するコラムや掲示板、漫画がとても充実しており、様々な疑問や不安を解消するのにピッタリのサイトだからです。
「看護roo」の登録特典としてもらえる「ナースの転職ガイドブック」も好評。
また、担当者に関する口コミも
- 希望通りの条件の求人を探してくれた
- 復職先に聞きづらいことを代わりに聞いてくれた
- サポートが心強かった
と好評です。
「看護roo」は、質の高い非公開求人も取り扱っていますので、一度登録してみる価値はあるでしょう!
マイナビ看護師

求人を探すことが目的であれば、「マイナビ看護師」がベストです。
何故なら、求人検索に「復職OK」のカテゴリーがあり、「復職OK」の求人を簡単に探すことができるからです。
さらに、復職に関するコラムもかなり充実しています。
また、「離職率の高い医療機関は紹介しない!」など紹介する求人にも強いこだわりがあるので、
希望条件にこだわりがある方に特におすすめです!
ナースフル

「ナースフル」は復職という言葉こそ使っていませんが、「家族との両立」など様々な転職体験談を数多く紹介しています。
そのため「似た境遇の人の体験談を読んで、参考にしたい!」という方にとてもおすすめの転職サイトです。
看護師の復職に関するQ&A

ブランクのある復職は、何かと不安が残るもの。
ここでは、復職にまつわる疑問に簡単にお答えしています。
流れをざっくり教えて!
復職までの流れは、
- 研修やアプリなどで勉強する
- 転職サイトや求人サイトで求人を探す
- 気になる求人に応募する(履歴書)
- 面接
- 雇用条件(給料、出勤日数)の交渉
- (紹介予定派遣として働く)
- 就職
の6ステップになります。
この中で、多くの看護師が苦戦するのは、「求人探し」「履歴書」「面接(復職の動機など)」「雇用条件の交渉」です。
転職サイトの担当者は、これらのステップをサポートしてくれるので、復職(転職)にとって心強いでしょう。
復帰先で「辞めたい」と思ったら?
まずは、復職先や転職サイトに「辞めたい」と感じた理由を伝え、相談してみるのが良いでしょう。
相談しても解決しない場合は、諦めて転職先を探すことをおすすめします。
というのも、看護師は慢性的に不足しており、転職先を見つけることは難しくないからです。
なので、「転職先が見つからないかもしれない」と怖がる必要はないでしょう。
一方で、家庭との両立に課題がある場合は、地域サービスなどの手を借りるという選択肢もあります。
例えば、ファミリーサポートセンターは、「預かりたい人」が「預けたい人」の子どもを預かってくれるサービスです。
価格もリーズナブルで、預かる時間帯も個別に相談できるので、とても便利ですよ!
復職先で好印象になる挨拶を教えて!
復職先の看護師は、あなたがどんな人物であるか観察しています。
そんな人たちに好印象を持ってもらうポイントは、
- 真摯さ
- 謙虚さ
- とっつきづらくなさ
の3つではないかと思います。
真摯さ、謙虚さを伝えるには、「いろいろご指導お願いします」と挨拶するのが良さそうです。
メモ帳を用意しておくのも、効果的でしょう。
また、自分の素直な気持ち(不安、喜びなど)を見せるようにすると、
「とっつきやすい人だな」と思われやすいと思います!
CAREE編集部
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