「これからの時代は、薬剤師は飽和状態になり、就職難がやって来る」といった噂話を聞いたことがありませんか?
せっかく薬学部を出て薬剤師国家試験にも合格して薬剤師となったのに、仕事が見つからないのは悲しいですよね。
この記事では、本当に薬剤師は就職難なのか、職場別に就職事情を検証していきます。
勤務先毎のメリット・デメリットをご紹介するので、ぜひ今後の仕事選びの参考にしてみてください。
目次
薬剤師は就職できない?本当に就職難なのかチェック

2017年の薬剤師試験合格者数は13,234名です。
毎年一万人近くの薬剤師が増えていると考えると、これから薬剤師が飽和状態となり、就職難の時代がやってくると噂されるのも分かります。
求人数よりも薬剤師の求職者が上回った状態になれば仕事探しが難しくなります。
薬剤師の就職難易度は、都道府県地域の薬剤師の不足率によって大きく変わります。
厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査概況」によれば、人口10万人に対する薬剤師数において、最も多いのは徳島県が340.1人、最も少ないのは沖縄県が148,4人です。
薬剤師の不足率が高く、薬剤師がいない地方や過疎地域は就職難になることはありません。
薬剤師の就職先人気ランキング

ここからは、薬剤師が選ぶ人気の就職先をチェックしましょう。
ランキング1位:企業

一番人気の就職先は製薬会社などの一般企業です。
製薬会社の職種は様々あり、業務が異なりますが、すべて年収が高めなのが人気のポイントです。
病院や調剤薬局といった定番の職場よりも年収が上がりやすいのが理由です。
特に外資系の製薬会社は成果主義をとっており、営業成績が高ければ高くなるほど年収は上がります。
病院や調剤薬局は勤続年数が長くても大幅な年収アップは見込めませんが、一般企業は1,000万円も達成可能範囲です。
一般企業なので、福利厚生が充実していて有給休暇と取りやすいのも人気の理由です。
ランキング2位:調剤薬局

薬剤師免許の資格を存分に活かすならば、調剤薬局で決まりです。
調剤薬局は病院などの医療機関の医師が出す処方箋を元に調剤の業務が中心となります。
調剤薬局で働くと、薬剤師のスキルを着実に高めることができるでしょう。
大手の調剤薬局は研修や教育制度もしっかり整っているので安心して働くことができます。
地元密着型の調剤薬局は、服薬方法を説明したり、健康相談に乗ったり社会貢献できるので、やりがいも感じられます。
ランキング3位:病院

病院で働く薬剤師は、医師や看護師と一緒にチーム医療に携わる業務です。
医療機関の従事者として、直接患者さんの役に立てると毎日実感できるのが人気のポイントです。
医師や看護師と協働して働くので学ぶことも多く、薬学についての理解が深まります。
ランキング4位:ドラッグストア

ドラッグストアは全国的に続々と店舗数が増えており、それに伴い薬剤師の求人数が増えています。
ドラッグストアの薬剤師は年収が高く、入社してからも年収が上がりやすいのが人気の理由です。
ドラックストアで働く薬剤師の業務は、OTC医薬品を取り扱うのが特徴です。
調剤薬局併設のドラッグストアは処方箋に基づいた調剤の業務がありますが、主に店舗にてお客様に商品選びのアドバイスに携わります。
薬剤師の職場の中でも最も接客の機会が多いので、人とコミニュケーションを取るのが好きな方に向いています。
OTC医薬品について詳しくなれるので、家族や友人の薬選びを手伝ったり、日常生活で役立つのがメリットです。
【就職先別】薬剤師の勤務先のメリット・デメリット

ここからは、薬剤師の勤務ごとにメリット・デメリットを見ていきましょう。
企業に就職するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
平均年収が高く、年収1,000万超えも可能 | 就職難易度が高い |
有給休暇や休暇が取りやすい | 営業力が求められる |
業界の業績が良く安定している | 調剤をしなくなり知識が薄れる |
医療用医薬品や医療器具にも詳しくなれる | 薬剤師免許が直接役に立たない |
製薬会社の職種は、営業成績次第でグングン上がるのが嬉しいボイント!
ビジネススキルも身に付きますが、数字に追われてストレスを感じて合わない人もいます。
調剤薬局に就職するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
薬剤師免許を存分に活かせる | 調剤業務に飽きてくる |
調剤の実務経験を積める | 狭い職場が窮屈に感じる |
年収が安定している | 人間関係が悪いとストレス |
地域の住民に貢献できる |
薬剤師らしい仕事ができる職場といえば調剤薬局です。
早ければ1年で管理薬剤師に昇格して店舗のマネジメントを行うことができるのがメリット。
基本的には毎日同じ調剤の業務を繰り返すので、単調になり飽きてしまうことも…。
病院に就職するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
チーム医療に携われる | 年収、給与が低い |
患者さんに長く直接サポートできる | 夜勤や時間外労働が多い |
感謝されることが多い | 派閥があるとストレス |
病院で働くメリットは患者さんの側で服薬指導をしたり、直接支えてあげられること。
調剤薬局やドラッグストアのよりも長く患者さんと話す機会があるので感謝されることも多いです。
年収・給与と仕事が見合っていないと不満を感じている人が多いのはデメリットです。
ドラッグストアに就職するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
年収、給与が高い | 調剤の業務が少ない |
一般用医薬品やサプリメントに詳しくなれる | 品出し、発注、レジ打ちを任される |
営業力や数字に強くなる | 勤務時間が長い |
大手のドラッグストアは福利厚生も整っており、業績も安定しているのが嬉しいポイント。
深夜営業や24時間営業もあり、勤務時間は長くなるのはデメリットと言えます。
薬剤師の就職先の選び方は?

薬剤師の就職先は何を基準に選べば良いでしょうか?
選び方①高収入だけで選ばない

就職先選びは、つい年収に先に目が行ってしまいます。
年収や給与が高い職場は、それなりに会社に貢献しなければならない理由があるのです。
製薬会社のMR職は、一人ひとりに厳しいノルマが与えられて目標を達成しなければなりません。
せっかく就職しても辛くて早期退職したり、解雇されることがないように、よく検討することが大切です。
就職先選びは、年収だけでなく自分に適性があるのかチェックしましょう。
選び方②職場の内情を事前に把握する

募集要項やホームページを見ただけでは、職場の雰囲気や内部事情は分かりません。
就職先を決める前に多くの内部情報を集めて、事前に把握することが大切です。
実際に病院や調剤薬局、ドラッグストアへ足を運んで雰囲気をチェックしたり、スタッフと話すことも判断材料となります。
口コミ・評価をチェックしたり、転職エージェントのアドバイザーに聞いてみるのもおすすめです。
選び方③一年中求人広告を出している求人は避ける

一年中求人広告を出している求人は募集しても人が集まらずブラック求人の可能性大です。
例えば、人手が極端に足りず激務が確定しているハードな仕事、人間関係に問題がある、離職率が高い、などの理由が考えられます。
実務経験やスキルは不問で未経験者歓迎にも関わらず、高収入の仕事には注意しましょう。
希望の就職先に行きたい人におすすめの求人サイト

ここからは、就職先探しに役立つおすすめの求人サイトをご紹介します。
薬キャリ

保有求人数 | 強みのある業種 | 対応地域 |
62,000件以上 |
調剤薬局、調剤薬局(OTC販売)、病院・クリニック、OTC販売、企業など |
全国 |
薬剤師に特化した求人支援サイト「薬キャリ」は薬剤師の就職、転職サポート付きのサービスです。
全国にある薬剤師求人を取り扱っており、正社員、派遣薬剤師など雇用形態に応じた求人を紹介してもらえます。
薬剤師市場に詳しい専任キャリアアドバイザーに就職先・転職先探しの相談に乗ってもらいましょう。
薬キャリの評価
総合評価 | ★★★★ 4.4 |
保有求人数 | ★★★★★ 5.0 |
保有している求人の数 | ★★★★ 4.2 |
年収(時給・賃金)アップ、キャリアアップ実績 | ★★★★ 4.2 |
待遇・福利厚生・紹介先の満足度 | ★★★★ 4.2 |
口コミ・評判の高さ | ★★★★ 4.4 |
薬剤師の就職先人気ランキングまとめ

薬剤師の就職先は様々ありますが、仕事内容や年収が変わります。
職場別のメリットとデメリットも抑えて、後悔のないように自分にあった就職先探しをしましょう。
CAREE編集部
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